梅雨は、夏に向かう途中(とちゅう)に、くもりや雨の日が多くなる期間を指します。毎年だいたい同じような時期に来る季節の1つのようなものです。
では、どうして夏の前に梅雨があるのでしょう。それは、夏が近づくと南から暖かくしめった空気をもつ太平洋高気圧が張り出してきて、北にある冷たい空気をもつオホーツク海高気圧とが、日本のあたりでぶつかるからです。この2つの高気圧がぶつかるところに梅雨前線(ばいうぜんせん)ができて、雨をたくさん降らせます。これが、梅雨です。太平洋高気圧がだんだんと強くなってくると、梅雨前線は北へ押し上げられて、梅雨は明けて夏になります。このため、梅雨は、毎年夏の前にやってくるのです。