七草粥を食べるのには、2つの理由があります。
無病息災とは、病気をしないこと、何事も達者なことを意味する言葉です。他にも、災害や病気などの災いを防ぐという意味をもっています。
1月7日に七草粥を食べるのは、青菜の摂取が不足しがちな時期に、しっかりと体に取り入れるためでもあります。さらに、お正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわるためという説もあります。現在では、この意味合いで多くの人に広まっているのではないでしょうか。
また、健康長寿とは、いつまでも健康で長生きする、という意味の言葉です。江戸時代は、現在よりも寿命はずっと短く、どうすれば健康でいられるか、長生きするための生活とは何かなど、今よりも色々なことが分かっていない時代でした。その中でも「健康でありたい、長生きしたい」という意味を込めて七草粥を食べたということは、それだけ当時の日本人にとって「体に優しい」「健康的」な食事と捉えられていたのではないでしょうか。
七草粥には、いわゆる「春の七草」と呼ばれる野菜や野草が入っています。では「春の七草」とは一体どのようなものを指すのでしょうか。
七草粥は先人たちから受け継がれてきた日本の風習です。伝統や四季、ご先祖を大切にする気持ちと一緒に、子ども達に伝えていけるといいですね。